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    他ジャンル/バサラ

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      佐幸か幸佐かよくわからない
      ***
       
      降り注ぐ雨が頬をうつ。
      恵みの雨が地を潤し、そこから草木が芽生え生き物が食糧としその生き物をひとは食糧とするのだろう。
      生き物の頂点はひとなのだろう。ひとが植物を焼き払うことも動物を殺すことも人を殺すこともひとの勝手なのだから。
      言語を持ち意志疎通ができ、知能は猿よりも遥に高い。
      その知能が無駄な争いを起し、また人は倒れゆく。
      つまらない小さな環である。
       
      ひとが人を殺してもまたひとは人を産むのみ。
      誰かが終わりなき争いごとに終止符を打たなければ止まることもない。
      かといって進むわけでもない。
      この世界は止まっている。
      変わることと言えば、その時にいるひとだろうか。
      やっていることは皆同じなのだ。
       
      「ねー旦那。オレね、思うんですよ。こんな馬鹿らしいこと何時までもやってらんないって」
      「それじゃあ、忍びを止めるといい」
      「ばっか。じゃあ誰が旦那を護るんです」
      「自分の身は自分で守る」
      「駄目です。旦那はオレに護らせてください」
      「それじゃあ忍びを続けるといい」
       
      開け広げられた扉から青嵐が駆け抜ける。
      ふわりと柔らかな髪が揺れた。
      自分に仕えているものが辞めるか辞めないかの瀬戸際だというのに幸村は筆を走らせる手を止めない。
      あまり気にしていないようだ。
      それを不快に思ったのか佐助は唇をとがらせて幸村の背に覆いかぶさるように抱きついた。
       
      「だーって。そうでしょうに。いくら戦をして勝って、頭になっても何も変わりやしませんよ。
      また新しいものが頭を潰して頭になって、の繰り返し。それで思う奴がいるよ。“こんな輪切ってしまえ”ってね」
      「お前は──」
       
      ことりと筆を置く音がやけに大きく感じた。
      幸村は後ろを見、琥珀色の瞳をじっと見つめる。
      ゆらりと静かに燃える瞳の中の炎。
      佐助の内にある何かを燃やしてしまいそうな程にその瞳は強い炎を灯している。
       
      「逃げたいのか?」
       
      (言ってくれるね。旦那。逃げたいわけじゃない。つまらないだけだ。勝って何になる。
      主君が勝って嬉しいなんて戯言を言っていられるのも今のうちだと言いたいんだよ。
      でも、この人にそれを言ったら怒りそうだ。主君命で自分もその為の道具と思ってるよ。
      この人もこんな時代も、全部、馬鹿らしい)
       
      「違いますよ。逃げても旦那は追いかけてくるでしょ。第一に旦那を置いて逃げたりはしません」
      「……そうか」
       
      納得したような声色ではなかった。
      幸村が訊きたかったことはそうではない。
      主君を置いて逃げる、というわけではなくただ戦から逃げたいのか、と。
       
      逃がしてやりたいなどと血迷ったことを思ったからだろうか。
       
      「旦那?」
       
      きょとんといきなり黙った幸村を佐助が覗き込む。
      忍びは時にひどく凄艶に見える。
      身軽な体は男でも細く、顔もそれなりに整っている。
      女のような顔をしたものならきっと見間違うほどだろう。
      しかし、それでも相手を恐ろしいと感じさせれるのはえもいわれぬ妖しさがあるからである。
      影のように後ろに忍び寄り命を狙う。
      手加減など一切加えはしない。
      命が狙われた時、人は恐ろしいと感じるのだから見えぬ敵は恐ろしいのであろう。
      その視線が瞳が意志が向く先は唯一の主君。
      主君、という枠ほど良いものはないだろう。
       
      「私も馬鹿だな」
      「そうですね」
       
      さらりと佐助は答えた。
       
      「輪なら私が切ってやる」
      「……勝手にしてください」
       
      言い出したのはお前だろう。と幸村は笑った。
       
      終わる
      途中から意味が分からなくなりました^^;

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